兵庫の中学生4人がお手柄「山におばあちゃんかいるのはおかしい」 人命救助に貢献！

「これはおかしい」　山におばあちゃん、中3の4人が感じ取った異変
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8f250754093a18a122be236b56e47aee51e86b5

春休み中だった3月15日の午前。兵庫県福崎町の福崎東中3年生だった4人が、友人宅の庭でキャッチボールやバレーボールをして遊んでいた時のことだった。

【写真】人命救助をした（左から）志水陽昊さん、大野瑞樹さん、藤本あやなさん、藤本大翔さん=2022年3月30日、兵庫県福崎町、森直由撮影

　近くの山から下りてきた大人の男性2人が近づいてきた。「山の中におばあちゃんがおるけど、知らんか」

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　4人は藤本大翔（はると）さん（15）、大野瑞樹さん（15）、志水陽昊（そら）さん（15）、藤本あやなさん（15）。

　「山の中におばあちゃんがおるわけがない」「ひょっとしたら、近所の知っているおばあちゃんかな」

　気になった4人は、近くの山中へ向かった。

　捜し始めてから約20分後。靴を履かずに服が汚れたままで、しゃがみこんでいる高齢女性を見つけた。4人は「これはおかしい」と感じた。「ここで何をされているのですか」「家はどこですか」「お名前は」。声をかけても、女性から返事はなかった。

　とりあえず、4人で介助をしながら、女性を山からふもとの道路まで移動させた。「近くの高齢者施設の入所者かも」。大野さんが近くの施設に電話をし、やってきた職員に後を託した。

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　福崎署によると、その後、女性は加西市で一人暮らしの70代女性で、3日前から行方不明になっていたと判明した。その間は何も飲食をせず、歩いて福崎町まで来たとみられる。女性は病院を受診したが、大きな外傷などもなく、無事だったという。

　「もしも4人が女性を見つけていなかったら、命の危険もあった」と安川孝英署長。3月30日、人命救助に貢献したとして、署で4人に県から「のじぎく賞」が贈られた。

　大野さんは「受賞にびっくりしています。おばあちゃんが助かって良かったです」。藤本あやなさんは「もしも私1人だったら、できなかったと思います。困っている人を見かけたら、また助けたいです」。藤本大翔さんは「将来は、周りをしっかりと見られる人になりたいです」と話した。

助けろよ