死刑囚が「色鉛筆が使えない」と国へ訴え 絵葉書などにして販売していた 収益の一部を遺族への弁償に充てていた

死刑囚が、拘置所で「色鉛筆を使えないのは憲法違反」と国を訴えた裁判で、国側は争う姿勢を示した。家族3人を殺害した罪などで死刑が確定した奥本章寛死刑囚(33)は、拘置所内で描いた作品を絵はがきなどにして販売し、収益の一部を遺族への弁償に充てていた。

しかし、法務省の訓令によって、2021年2月から色鉛筆と鉛筆削りが使えなくなったため、奥本死刑囚は、表現の自由が侵害されたと主張し、訓令の取り消しを求めていて、「色鉛筆で絵を描くことは反省を深め償いを実現するために必要不可欠」とコメントしている。

一方、国側は7日の裁判で争う姿勢を示した。

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